こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、職場で嫌がらせを受けている方に向けて「早めに退職するべきか、辞めずに続けるべきか」をプロ目線で回答します。
【相談】職場で嫌がらせを受けています。早めに退職するべきでしょうか。
相談者:Rさん(28歳・女性)
現在、中小企業で経理事務をしています。第二新卒で今の会社に転職して3年目になります。
ここ半年くらい職場で嫌がらせを受けていて、退職したほうがいいのでは?という思いが強くなってきたので相談させて下さい。
悩みの種は一年ほど前に他部署から異動してきた先輩(男性)です。異動してきたばかりの頃は低姿勢で良さそうな感じの先輩だったのですが、3ヶ月後くらいから私への当たりが強くなってきました。
思い当たる理由はありません。ただ、みんなに当たりが強いわけではなく私だけのようで、困惑しています。最近は、より陰湿な感じになってきて、会社に行きたくない気持ちが強くなっています。
会社で会っても私と目を合わせない、私が何か発言すると「それって、意味あるの?」「そもそも、やる意味がわからない」など、言葉の揚げ足を取ってきます。
一緒に働くチームの中には派遣社員が数名いるのですが、派遣社員にはそうした態度は見せません。あくまでも私にだけ、という感じです。
「また何か言われるのではないか、嫌われているのではないか…」そう思うと積極的に話しかけることができず、質問や相談をしたくてもできないので仕事にも支障をきたしています。
直属の上司にも相談して異動願いを申し出ましたが、手応えは感じられなく、同情の態度は示してくれるものの、それ以上の対応はしてもらえていません。
今の会社を早めに退職するべきか、どうすることが正解なのか、考えれば考えるほど結論が出なくなってしまい、ご相談させて頂きました。どうぞよろしくお願い致します。
「WELLCAREER lab.」からのアドバイス
まずは、ご相談内容を整理させて頂きます。
「一年ほど前に異動してきた先輩(男性)から嫌がらせを受けており、上司に相談して異動願いを申し出たが叶いそうもない。今の会社を退職するべきか、他に道があるのか、自分に合った今後の方向性を見つけたい」というご相談ですね。
自分の気持ちを整理する
どうすればいいかわからない時は、まず自分をきちんと整理することから始めましょう。自分の素直な気持ちと向き合うことで「自分にとってより良い道」が見つけやすくなはずです。
早速ですが、Rさんは仕事を通してどんな人間になりたいのでしょうか。この機会にじっくり考えてみて下さい。「自分がどのような働き方を望んでいるのか」という点と一緒に考えると想像しやすいと思います。
例えば、プライベートの時間を確保しやすいフレキシブルな働き方を求めているのか。35歳までは仕事に専念して徹底的にお金を貯めたいのか。あるいは、さまざまな経験を積んで職務能力の幅を広げながらキャリアアップしていきたいのか。ゆくゆくは何か自分で事業を始めたいのか。など、“なりたい自分”と“働き方”を結びつけながら考えてみて下さい。
あまり難しく考えると思考が停止してしまうので、思いつくままに書き出してみることから始めるといいですよ。
“なりたい自分”を書き出して、それを叶えるための“働き方”も書き出してみる、とか。Rさんがやりやすい方法で取り組んで頂ければOKです。
【自分整理の参考になる記事】
【魅力ある自己PRの作り方】自己分析に必要な項目は?面接では強みだけでなく弱みも伝えたほうがいい?
未来(キャリアビジョン)を描く
自分の気持ち(こうありたいという願い)を書き出したら、それらの中で「譲れないもの」を3つまで厳選して絞り込んで下さい。3つ以内に絞り込めない場合は超過しても構いませんが、最大5つまでとしましょう。
次に、現在28歳のRさんが、今後の節目と考える年齢を設定します。仮に30歳、40歳、50歳を節目とするならば、そのタイミングで自分がどの程度まで“なりたい自分”を叶えているのか想像し、ビジョンを描いてみましょう。年表にすると整理しやすいですよ。
真剣に自分と向き合って未来の自分年表を作成するため、それなりの時間を要しますが、この取り組みをやるかやらないかでは、今後の進路を意思決定する精度がまるで違ってきます。
再び道に迷うことのないよう、もし迷ったとしても自分年表が道標や拠り所となるよう、この機会に時間をかけて作成しておくことが賢明です。定期的にメンテナンスできる(節目における目標を修正するなど)ので、ガッチリ固めすぎる必要はありません。まずは、今の段階で仕上げられるもので大丈夫です。
【ビジョン作成の参考になる記事】
看護師として将来のビジョンが描けない。今の病院で仕事を続けるか、転職するか。
経理の仕事を振り返る
せっかくなので念には念を。経理の仕事に対してRさんはどう感じているのか、改めて振り返っておくことも大切です。
経理の仕事にやりがいを感じてますか?楽しいですか?それとも、ミスが多く怒られてばかりで自分には向いていないのではないかと思うことがありますか?
ネガティブな点ばかり思い浮かんでしまう場合は、Rさんの主観だけでなく、客観的な視点でも振り返れるように、これまでの経験、身につけた知識やスキル、取得した免許や資格、褒められたこと等を書き出してみるのもオススメです。履歴書を作成してみるのも効果的ですよ。
いずれにしても、経理の仕事が自分に合っているのか、合っていない可能性があるのか。その点を正しく把握することはとても重要です。
転職をするにしても、経理としてのキャリアを活かすのか、別の強みを活かすのか、両方を活かすのか等、今後の戦略にも関わってくるでしょう。
【参考】
【無料の適職診断】自分に合った向いてる仕事を簡単チェック!
サポーターを確認する
仮に今の会社を退職せずに働き続ける選択をされた場合は、Rさんの助けになってくれる支援者はいるか、現状の課題を解決するための協力者はいるか、部署や役職の垣根を超えて確認しておく必要があります。
直属の上司に異動願いを申し出ても一向に改善されないことから、もう他に手はないと思っているかもしれませんが、相談する相手を変えるだけで進展することもあるので、視野を広げて確認してみて下さい。
他部署に異動するためには経理事務の職務能力以外に必要なものがあって、それが何なのか教えてくれる人がいるかもしれません。必須資格を取得した上で再度移動願いを申し出れば結果が違ってくる可能性もあります。
いずれにしても、改めてサポーターの有無を確認し、今の会社で働き続ける選択ができるのかも検討してみて下さい。
このまま今の会社で働き続けるか、転職するか。転職するにしても、経理の経験を生かすか、一新するのか。あるいは、他の道があるのか。Rさんが納得できる意思決定ができるよう願っています。
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