【相談】職場で私の悪口を聞いてしまいました。私は嫌われているのでしょうか？対処法が知りたいです。
相談者：Mさん（30代・女性）
私は今の会社に転職して3ヶ月になります。
つい最近、同僚の女性から陰で悪口を言われて想像以上に大きなショックを受けています。
私の悪口を言っているのをたまたま聞いてしまいましたので勘違いとかではありません。
私はまだ仕事に慣れていないので業務対応が遅かったりミスも多いです。だから悪口の内容が仕事のことであれば私も納得できたと思います。
でも、悪口の内容が私の性格のことばかりで…。悔しくて涙が止まりませんでした。
かなりショックで、そのことがあってからは会社に行くのも本当につらくて、遠目からでもその人（悪口を言ってた同僚）の顔を見るたびに気分が落ちてしまいます。落ちてしまうと数時間はまともに思考が働きません。
運良く仕事で絡むことはほとんどない状況が続いていますし、相手は私が悪口を聞いていたことを知らないので、何かあっても普通に接してきます。私も平静を装って会話に応じていますが、正直もう限界です。
私のことなど何も知らないのに、まだ3ヶ月なのに、どうして私は否定されたのか、そんなことばかり考えてしまいます。嫌われているんだとは思いますが、理由はわかりません。
これから私はどうしたらいいのでしょうか。早く辞めたほうがいいでしょうか。転職したばかりなので何も考えられないでいます。プロのアドバイスが欲しいです。よろしくお願いします。
ご相談ありがとうございます！
それでは早速ご回答させて頂きますね。
「WELLCAREER lab.」からのアドバイス
悪口は直接言われるより陰で言われているのを聞いてしまったほうが何倍、いや何十倍もショックが大きいものです。悔しくて涙が止まらなかったのも無理はありません。
本回答を通してMさんのツライお気持ちを分かち合うことで、少しでも心が晴れやかになって頂ければ本望です。
無理に我慢し続けていると心身を壊しかねません。
「つらい、限界かも…」と感じている場合は、早急に転職することも検討して下さい。
すでに転職を考えている方は、無料の転職サポートおすすめ一覧をチェックして自分に合った支援を受けましょう。
悪口は気にしないが正解
悪口は気にすれば気にするほど心を蝕んでいきます。とはいえ、気にしないことが賢明であることを頭では理解できても、実際なかなか感情はコントロールできないものです。
そこで一つ。「気にしないことがなぜ正解なのか」という点の理解を深めることをオススメします。自分の脳に言い聞かせるようにするのがコツですよ。
気にするだけ無駄な理由
とりわけ女性が言う悪口は、深刻に受け取るだけ無駄と言いましょうか…。気にするだけ損をすると私は考えます。
なぜ気にするだけ損なのか、その答えは脳科学の観点から説明することができます。
「お世辞とわかっていても嬉しい」という女性は多いと思いますが、女性の脳は“共感脳”と言われ、相手の言葉に共感しやすい傾向があります。
それはもちろん悪い言葉もしかり。悪口であれば、たとえ相手がそれほど深く考えず発言した言葉であったとしても、そのまま素直に受け取ってしまい、深刻に捉えてしまう（深く共感してしまう）わけです。
また、共感脳によって多くの感情が次々と生み出されるため、男性より女性のほうが感情の整理・処理に苦労する傾向も見られます。
感情がうまく整理・処理できないと「愚痴」や「悪口」のような形で表出しやすくなるため、一般的に「男性より女性のほうが悪口を言いやすい」と考えられています。
仕事終わりに同僚と居酒屋へ入れば、誰かの愚痴や文句の一つや二つは話題に上がるものです。とはいえ、男性の場合、その話題で始終することはまずありません。誰かの愚痴や文句はほどほどに、より仕事・ビジネスそのものの話題に移っていきます。
一方、数人の女性に確認してみましたが、多くの女性は、“誰かの話”だけで1軒目を終えられるのだとか。実はこれも共感脳の特徴の一つで、不満やストレスを『言葉に出して発散しようとする』『共感してもらうことで解消しようとする』傾向によるものと考えられます。
つまり、同僚の女性についても、Mさんに恨みがあるわけでも、嫌いなわけでもなくて、自分の中にあるフラストレーションを吐き出しただけ、と考えるのが論理的かと思います。
もっと言うなら、その捌け口として、最近入ったばかりのMさんがたまたまターゲットとしてちょうどよかっただけ、という可能性が高いです。
「おいおい！」と怒り心頭かもしれませんが、だからこそ気にするだけ損なのではないかと思うのです。
悪口を言う人間のレベルについて考えてみる
ちょっとだけ自分の過去（特に思春期あたり）を振り返ってみて下さい。
感情が整理できなくなったり、処理しきれなくて溢れてしまうと、つい誰かを標的にしていませんでしたか？
親に「お姉ちゃんが最悪！」と告げ口したり、友達に「うちの親ほんとムカつく！」と愚痴ったり…。愛する人の悪口でさえ吐き出さずにはいられないのですから。
“悪口を言う人間のレベル”というものがあって、悪口を言う同僚も、親のことを友達に愚痴る中高生と同じレベルなんですよ。
今後もし自分の悪口を耳にすることがあっても、「まだまだ子供ね」と軽く受け流すのが賢明な対処法ではないでしょうか。
初めのうちは悪口を耳にするたびにショックを受けるものですが、今回お伝えしたことを愚直に意識し続ければ、やがて「それだけ私は注目されている、フフ」と口角を上げれるくらい心が強くなりますよ。
いずれにしても、今後は悪口を耳にしてしまったら肯定的に捉えるよう努めて下さい。「そんなふうに思われていたのか、改善しよう！」と思えば、悪口ではなく助言として処理できるはずです。
最後の手段
本回答の内容を参考にし、気持ちを新たに臨んでも何も変わらない場合は、早めに今の職場を離れることをオススメします。
まず、その同僚と顔を合わせることなく、かつ業務で関わらない部署への異動を願い出るのも一つの手段です。それが難しい場合は、傷が早い今のうちに転職することも検討しましょう。
【参考になる記事】
職場のサイレントモラハラとは？よくある事例と対処法をチェック！
