こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、次のような悩みや疑問にお答えする内容となっています。
看護師としてキャリアビジョンが描けない
職場の人間関係に困っている
これからどうすればいいか答えが出せない(今の職場で仕事を続けるか、転職するかなど)
人間関係の良い職場を自力で探すのは至難の業です。
プロの支援を受けて、応募先の実態(求人票やホームページなどからは絶対にわからない内部情報)を把握することが成功の秘訣です。
転職に失敗したくない方は、無料の転職サポートおすすめ一覧をチェックし、自分に合ったサービスの利用をご検討下さい。
相談:性格悪い看護師長によるパワハラがひどくて精神的にも体力的にも限界に近いが、夫の給料が減ってしまい、辞めたくても辞められない。
相談者:Mさん(38歳・女性)
私は看護師で、会社員の夫と中学1年生の子供と3人で暮らしています。
私が働いている今の病院は勤務して5年になりますが、看護師長との関係が悪く、改善されることなく今に至っています。
言い方がきつく、自分がこうだと思ったら相手の話を聞かずに決めつけてしまう性格で、私も含めて周囲の看護師への当たりが強く、みんな精神的にまいってます。私はパワハラだと思うのですが…。
一緒に働いた後輩の看護師は、できる人からどんどん退職していっている最悪の状況です。
人が減ってもすぐに補充されないため(応募してもすぐに集まらない、応募があっても辞退されてしまうなど)、一気に事務作業量が増え、体力的にもかなりキツイ状態が続いています。
少し休職しようかとも考えましたが、夫の会社の業績が悪化して給料がガクンと減ってしまい、そう休んでもいられません。
今の病院で我慢して仕事を続けていくしかないのか…、そんなふうに視野が狭くなっているような気がします。これからどうするべきか、何かヒントを授けて頂けると幸いです。
「WELLCAREER lab.」からのアドバイス
【ステップ1】問題を整理する
問題を整理してみましたので、ご自身の問題を客観的に再認識してみて下さい。
何が問題なのか、改めて理解を深めることが大切ですよ。
- 看護師長との関係がうまくいっていない(看護師長の言い方がキツイ、人の話を聞かずに決めつけてくる等)
- 仕事ができる看護師からどんどん辞めている
- 人手が減っても補充がく、業務量が増えて体力的にもキツイ(しわ寄せが出ている)
- 仕事を休む(休職する)ことも考えたが、家庭の状況的にそれは難しい
- 今の病院で我慢して仕事を続けていくしかないのか、視野が広がらず悩んでいる
「そもそも自分は本当に看護師に向いてるのかわからない…」「自分に合った仕事は他にあるのでは?」と悩んでいる方は、【無料の適職診断】自分に合った向いてる仕事を簡単チェック!を読んで“自分の適職を確認する”ことから始めてみて下さい。
キャリア相談窓口 狭くなっていた視野が、広がる。 さらに詳しく> ご予約> ぴよお こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。 この適職診断を受けると、次のようなお悩みを解消する効果[…]
【ステップ2】環境を整理する
次に、自分が置かれている環境について整理していきましょう。
下記の点を改めて確認すると整理しやすくなります。
- 今の職場に勤務して5年になるが、看護師長との関係は最初から悪かったのか。悪くなった“きっかけ”があったのか。あったとしたらそれは“いつ頃”で、かれこれ“どのくらいの期間”続いているのか。
- Mさんは看護師長との関係を改善するためにどのようなことをしてきたのか。何をやっても全く効果がなかったのか。周りに相談できる人や助けてくれる人などはいたか。
- 人員の補充や、業務量の調整などに向けて、しわ寄せを受けている看護師たちの環境を改善するために、職場としてどのような対策を講じているのか。
上記のような点を振り返ることで、職場環境の良し悪しが客観的にわかってきます。
このまま今の職場で働くことが自分にとってどうなのかを判断するヒントにもなると思います。
【参考記事】
【看護師の悩みランキングあるある】転職理由は年収?夜勤?やりがい?キャリアアップ?年代別でチェック!
【ステップ3】自分を整理する
これからどうすればいいのかわからない。自分のキャリアビジョンが描けない。という場合は、一にも二にも“自分自身をちゃんと整理する”ことが肝心です。
「なるほど、自分はこういう人間なんだな。自分はこんなことを望んでいたのか」ということを再認識できれば、これからどうしたらいいのかも見つけやすくなるはずです。
次の3点を掘り下げていくと整理しやすいですよ。
- 働く目的は何か、何のために働くのか
- どんな働き方をしたいのか、仕事をするうえで重視することは何か
- 自分の職業能力について(これまでの経験、身につけた知識やスキル、得意なことなど)
自分に合っているのはやっぱり看護師だと思えるかもしれませんし、異業種へのチャレンジ意欲がムクムクと湧いてくるかもしれません。いずれにしても、自分にとっての適正を考えるいい機会になることは間違いないと思います。
おすすめは、ご紹介した3点を考えつつ、履歴書と職務経歴書を作成することです。整理した内容を備忘録として残しておけますし、転職活動する際には実際に活用することができます。無駄になることはありませんので、休日などを利用し、時間をかけて書き上げてみるといいでしょう。
【参考記事】
【魅力ある自己PRの作り方】自己分析に必要な項目は?面接では強みだけでなく弱みも伝えたほうがいい?
なりたい自分を強くイメージする
履歴書と職務経歴書を作成したら、次は“なりたい自分”について考えていきましょう。なりたい自分をイメージするまでが『自分の整理』です。
- ほどほどに働いて必要な分だけ稼ぎたい(ワークライフバランス重視)
- キャリアを積んで看護師長になりたい(キャリアアップ重視)
- 看護師を目指す学生を支援する側にまわりたい
- 異業種で働く・起業する・フリーランスになるなど、分野や形態を制限せずに活躍していたい
- FIREして新しいことに挑戦したい
【ステップ4】人脈を整理する
38歳になったMさんの人脈は、20代の頃と比べるとだいぶ広がっているのではないでしょうか。
これからの40代・50代・60代…。幾度となく訪れるであろう人生の転機を乗り越えていくためには、誰かのサポートも必要になってきます。まさに今が転機の一つかもしれませんので、この機会に改めて自分の人脈(人とのつながり)を整理しておきましょう。
学生時代の恩師や当時の友人、看護師になってから出会ったあらゆる人たちの顔も思い浮かべてみて下さい。さらに、最近知り合ったばかりの知人から身近な友達や親族に至るまで想いを巡らせてみると結構たくさん接点があることに気づくものです。
また、自分の人脈を整理しつつ、同時に「看護師専門の転職サービス」あるいは「全業種向けの転職サービス」に登録して、担当のキャリアコンサルタントから、より自分に合った求人情報を収集するのも賢い方法でしょう。
転職エージェントの担当者も立派な自分の人脈であることを覚えておいて下さい。
【参考記事】
【看護師向け転職エージェントおすすめ】悩みを解決できる自分の目的に合ったサービスを選ぼう!
【全業種・全世代向け】自分に合った無料の転職サポートが一覧から選べる!
【ステップ5】戦略を整理する
- 環境の問題もさることながら、自分に問題がないかも確認したほうがいいかも。
- 困った時に頼れる人が結構いることに気づいた。まずは連絡を取ってみよう。
- 転職エージェントに登録して、履歴書や職務経歴書の書き方を教えてもらうのもアリかな。
など、こんなことをしてみたら現状の問題を打破することにつながるのではないか、そう思えるものはどんどん書き出してみて下さい。
仕事人生に迷ったらどうする?打開するための5ステップ
- 問題を整理する
- 環境を整理する
- 自分を整理する
- 人脈を整理する
- 戦略を整理する
仕事人生に迷った時は、今回お伝えした5つのステップに沿って整理してみて下さい。
今の病院で看護師を続けるか、他の施設(病院・クリニックなど)へ転職するか、あるいは、看護師の資格や経験を活かせる異業種へ転職するか、ゼロから全く新しい業界に飛び込むか、それともフリーランスや起業などの道があるかなど、Mさんが納得感を持って進路選択されることを願っています。