長時間の立ち仕事でもある接客業や、成果を追い求めてがむしゃらに働く営業職など、これまで何とか頑張ってきたけれど、年齢やライフステージの変化もあってキツくなってきた。未経験だけど今から事務職に転職したい…。
なんて考えては思い留まることを繰り返して悩み続けていませんか?
厳しく聞こえるかもしれませんが、40代女性の転職で、かつ未経験から事務職に転職するのは“かなり難しい”のが実情です。
派遣やパートという働き方ならまだしも、正社員でとなるとさらに難易度はアップします。でもトライする前から諦めないで下さいね!
「そもそも自分が事務職に向いてるのかわからない…」という方は、【無料の適職診断】自分に合った向いてる仕事を簡単チェック!を読んで“自分の適職傾向を知る”ことから始めてみて下さい。
40代未経験でも事務職へ転職可能?
結論、40代未経験でも事務職への転職は可能です。私は実際に何人もの転身者を見てきましたよ。
とはいえ、年齢を重ねるごとに転職の難易度が上がるのも事実。その理由について最初に少し触れておきたいと思います。
40代になると転職が難しくなる理由
20代のうちは近いうちに戦力になってもらえることを期待され、30代になると即戦力が求められます。そして40代にもなると、加えて「経験の豊富さ」や「熟練したスキル」なども重視されるため、未経験での転職は一層難しくなる傾向があります。
厚生労働省の年齢階級別転職入職率(平成30年)によると、女性40~44歳の正社員への転職成功率は9.9%。女性45~49歳では9.5%と1割以下となっています。
ただし、40代後半の男性は4.7%とさらに低くなるため、40代では女性のほうが正社員への転職成功率が高いと言えそうです。それでも20代・30代の転職成功率と比べると一気に低くなるので、年齢を重ねるごとに転職が難しくなることに変わりはありません。
さらに、正社員事務職の有効求人倍率はわずか0.29倍程度(ここ数年は0.3倍前後)なので、事務系の仕事への転職自体が狭き門となっています。
【有効求人倍率とは】
求職者一人につき何件の求人があるかを表す数値。0.29倍であれば、求職者1人につき平均0.29件の求人しかないことになります。
でも大丈夫!しっかり対策を講じることで40代未経験でも事務職への転職は十分可能です。
効果的な対策は3つ。面接での自己PRにつなげていくのが成功の秘訣ですよ。
自己PR①「パソコンスキル(MOS/日商PC検定)をアピール」
事務職の経験がなくても、企業側が求めるスキルを持っていれば採用される可能性は高くなります。
採用される可能性を高める秘訣は、事務職に必要不可欠なPCスキルをアピールすることです。
例えば、Microsoftが公認する国際資格MOS(マイクロソフトオフィススペシャリスト)は、ExcelやWord、PowerPointなどの基本的なパソコンスキルを認定する資格で、実践力のアピールになります。
転職応募の際に大きなアピールポイントになるのはもちろんのこと、仕事を始めてからも必ず役立ちます。転職活動を始める前に取得しておくといいでしょう。
他にも、日商PC検定2級を取得しておくとアピールポイントになります。日商PC検定は、日本商工会議所と各地の商工会議所が実践している検定で、WordやExcelなど基本的なパソコンスキルを認定します。闇雲にイージーな民間資格を取得するくらいなら、少しハードルを上げてでも、より公的な証明力を持つ日商PC検定のほうを推奨します。
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自己PR②「資格で専門知識があることをアピール」
事務系の仕事では、ビジネスマナーやコミュニケーションスキルも大きなアピールポイントになります。
例えば、ビジネス文書検定、ビジネス・キャリア検定などは大いに役立つと思います。
医療系事務の仕事では、医療事務技能審査試験(メディカルクラーク)、医療事務管理士技能認定試験、診療報酬請求事務能力認定試験あるいは医療事務認定実務者などの資格を取得しておくといいでしょう。未経験の方は初学者向けの医療事務認定実務者試験がおすすめです。
また、薬局の数も年々増加傾向にあり、需要も高まっていることから、ダブルで調剤薬局事務の資格を取得して知識の幅を広げるのもアリだと思います。医療事務と調剤薬局事務には類似する知識もありますので、同時に勉強すると効率がアップしますよ。
コミュニケーションスキルの観点では、TOEICやHSK(中国政府認定の中国語検定)、実用フランス語技能検定など語学系の資格もおすすめです。海外と取引のある企業や海外に支社や工場を持つ企業への転職に役立つでしょう。
また、特に中小企業では、一般事務が経理や労務などを兼ねることが多いので、社会保険労務士や日商簿記(2級以上)を取得しておくと転職成功率が大きく飛躍するはずです。
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自己PR③「若手にはない付加価値をアピール」
言葉を選ばずに率直にお伝えしますと、採用する側の企業としては、同じスキルを持っているなら、順応性があり教育しやすい若年層を選ぶのが一般的です。
20代・30代と同じスキルを持っているだけではアピールポイントとして弱いのが現実です。
20代・30代にはない付加価値(豊富な経験、幅広い職務能力、強い責任感、柔軟なコミュニケーション力など)を備えておきましょう。転職先では年下の上司や先輩ともうまくやっていかなければならないかもしれません。プライドの高さや頑固さが全面に出ないよう、自分の中でリセットし、謙虚さや順応性があることをアピールして下さい。
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転職エージェントを利用して成功確率を上げる
女性の転職に強い転職サービスを利用することが成功の秘訣です!
40代の転職をプロ(転職エージェント)のサポートなしで成功させるのはかなり難しいのが現実です。。
転職エージェントと転職サイトを併用するのも効果的です。プロに探してもらいつつ、自らもリサーチし、互いに情報を共有しながら、より自分に合ったものを見つけた女性も多いです。
転職エージェントに相談すると、ミドル世代の女性が活躍している企業を検索できる転職サイトを教えてくれたりしますよ。
ここ数年は特に仕事と家庭を両立できるワークライフバランスをサポートする企業が増えています。
「残業ほとんどなし」「18時退社可」「土日祝は出勤なし」など、自分の生活スタイルに合ったキーワードで検索できるので色々と試してみて下さい。
自分1人だけで40代の転職活動をスムーズに進めていくのは難しいですが、転職エージェントに登録すれば、専属のキャリアコンサルタントがきめ細かくサポートしてくれます。
求職者にマッチした企業を紹介してくれるのは当たり前で、履歴書や職務履歴の書き方や添削、面接対策、面接日程の調整、給与額の交渉に至るまでがっちりサポートしてくれるので安心ですよ。
これまで一度も利用されたことのない方もいると思いますので念のためお伝えしておきますが、転職エージェントは無料で登録して無料で利用できる「求職者に金銭的負担が一切ない」サービスです。
なぜ無料なのか。それは、エージェント会社は登録者(求職者)の採用が決定すると企業側から成功報酬という手数料がもらえるからです。内定が決まった後も、入社日が確定するまでサポートしてくれますので、積極的に利用して事務職への転職を成功させましょう。
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