こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、次のような悩みや疑問に答える内容となっています。
※なお、非正規から正規を目指すことをすでに決意している方は、【正社員を目指す非正規社員向け】おすすめ転職エージェント5選へお進み下さい。
正規雇用と非正規雇用の違い
正規雇用の場合は、雇用保険や社会保険への加入が必須となってるし、会社が保険料を半分負担する形で毎月給与から差し引かれるのが一般的だよね。
非正規雇用の主な形態(定義・働き方)
主な非正規雇用の形態 | 定義・働き方 |
---|---|
アルバイト | 希望する曜日や時間帯に勤務、比較的短期が多い、パートタイマーと法律上の違いはない、企業が呼称を使い分けている |
パートタイマー | 正社員と比べて短時間勤務、一週間の所定労働時間が短い |
派遣社員 | 派遣元に登録し、派遣先に勤務(更新あり) |
契約社員 | 雇用期間を定めた雇用契約(更新あり) |
臨時社員 | 雇用期間や労働時間などの条件を企業と個別に契約し、比較的短い期間で勤務 |
嘱託社員 | 定年退職後に再雇用契約 |
業務委託社員 | 企業と業務委託契約し、業務を請け負う働き方(企業側の指揮命令は受けずに済むが、契約内容をしっかり履行しないとペナルティが発生することも。個人事業主として扱われる) |
在宅ワーカー | 業務委託社員の在宅勤務バージョン、個人事業主として扱われる |
正規雇用で働くメリット
安心感(心の平安)が得られる
正規雇用で働く最大のメリットは、やはり『生活が安定しやすい』ことに尽きます。生活の安定は『心に平安をもたらす』はずです。
自己都合による退職(転職など)や、会社都合による退職(倒産/リストラなど)がない限り、職を失うリスクは非正規雇用と比べれば低いのは間違いありません。
ただ最近は、早期退職すると退職金が多くもらえる等の優遇措置が受けられる「早期退職優遇制度」や、会社の業績は悪くないが世代交代を促す目的で「黒字リストラ」「新種リストラ」を推進するなど、新陳代謝をはかる企業も増えてはいますが。。
ローンが組みやすくなる
話を戻しますと、正規雇用の場合、安定した収入が見込めることで社会的な信用も高くなり、住宅ローンなどが組みやすくなります。
なお、非正規雇用でもローンを組むことは可能ですが、勤続年数が長いなど、返済能力があると判断される根拠は必要です。
キャリアパスが見えやすい
キャリアパスが見えやすいのも、非正規雇用より正規雇用のほうかと思います。
正規雇用のほうが、重要なポストを任されたり、役職に就いたりして、昇進・昇給しやすい、というのが今の実態です。
中には昇進してストレスを感じる人もいますが、より“やりがい”を感じたり、自信につながったりする人もたくさんいます。
生涯年収が高くなる
企業の業績に応じて賞与・ボーナスが支給され、長く勤め上げることで退職金をもらえるのも正規雇用の特徴です。(※但し、賞与や退職金の規定がある場合に限る)
状況によっては大きく生涯年収に差(正規雇用>非正規雇用)が出る場合もあります。残酷なほどに。。
正規雇用で働くデメリット
会社に縛られやすい
「社畜」というセンセーショナルな言葉が登場してだいぶ経ちましたが、正規雇用の場合、会社の指示命令に従順にならざるを得ない面もあるのが実態です。
例えば、正社員であれば転勤の辞令が下りることもありますが、派遣社員であれば転勤の心配はありません。
責任の重い立場を任されやすい
基本、管理職などの重要なポストは正規雇用者が任されます。
中には、契約社員でありながら部長職に就くような特殊ケースもありますが、かなり激レアです。外部から取締役に就任するようなケースも同様で、一般的なケースとは区別して考えましょう。
ここではあえて「昇進することはデメリットになる可能性がある」と言っているのですが、それは『責任の重さとストレスは比例する部分もある』からです。
管理職になると残業代が出ないケースも多く、働き過ぎて心身を壊してしまう正規雇用者は少なくありません。
ワーカホリックになりやすい
立場(雇用形態)がそうさせるのかはわかりませんが、責任感が強くて真面目な人が多いのも正規雇用者の特徴です。
定時より早く出社したり、サービス残業を買って出たり。休日も仕事のことばかり考えてしまい(考えなければならないストレスフルな状況に置かれている人も多いですが)オンとオフの区別がつけられない正規雇用者は少なくありません。
仕事に一生懸命なのは良いことですが、度が過ぎるのは賢明ではありません。ワーカホリック状態が続くと心身に支障をきたしてしまうこともありますので要注意。
自分を仕事に捧げすぎると、その仕事を失った時(プロジェクトが終わった時など)に燃え尽きてしまい、気力(やる気・意欲など)が著しく低下し、場合によっては職場に復帰できないほどの状態になる人もいます。
非正規雇用じゃダメなの?
おそらく、、不確実性の高い世の中(日本社会)になってることが背景にあるんだと思う。
大企業安定神話や公務員安定神話も崩壊してるし、正社員じゃなきゃダメっていう価値観も薄れてる感じかもしれない。
非正規雇用で働くメリット
ライフステージに合った働き方を実現しやすい
非正規雇用で働く最大のメリットは、やはり『正規雇用者ほど会社に縛られない・拘束されない』ことでしょう。
定められた時間で働くことが基本で、残業が発生する場合も、ある一定の時間を超えると正規雇用者が業務を巻き取ってくれたりして“非正規の働き方が守られやすい”傾向にあります。
雇用形態(契約社員か派遣社員か、臨時社員か嘱託社員か、あるいはアルバイトやパートなのか等)によって、また就業先の規定等によっても異なりますが、正規雇用と比べると、自身のライフステージに合った働き方を実現しやすいのは間違いありません。
やりたくない仕事を回避しやすい
非正規雇用の場合、業務内容は雇用される際に“可能な限り明確に提示されている”のがほとんどで、正規雇用者のように希望しない仕事にもガツガツ対応しなければならないケースは少ないのも特徴です。
副業/複業も可能
そして、今まさに副業ブームのご時世にとって重要なメリットを最後に。ずばり!非正規雇用の場合、複数の仕事を掛け持ちして働くことも可能です。
やりたいことや好きなことを仕事にしたい人にとっては、正社員のような会社にきつく縛られた就業状態ではなく、自由な働き方を選択できることは非正規雇用ならではの大きなメリットと言えるでしょう。
非正規雇用で働くデメリット
収入格差がある
非正規雇用で働く最大のデメリットは、『就労時間に対しての給与計算となる場合がほとんど』であることでしょう。付与される有給休暇分を除き、基本的には休日を取得すればそのぶん収入も減少します。
また、賞与・ボーナスを受け取れるケースは少なく、長く勤続しても退職金を受け取れない可能性も高い。。諸手当の条件を満たせず受け取れないことも。。正規雇用と比べると、収入の面で恩恵が小さいことは大きなデメリットと言えます。
同一労働同一賃金が施行されるなど様々な格差是正措置が講じられてはいますが、正規と非正規の収入格差はなかなか縮まらないのが実態です。
職を失うリスクがつきまとう
雇用期間に定めがある非正規雇用の場合、契約が更新されないこともあるため、職を失うリスクと常に隣り合わせです。
福利厚生にも微妙な違いが
慶弔休暇やリフレッシュ休暇などの特別有給休暇については、付与される日数が正規雇用者よりも少なくしている企業は少なくありません。
雇用形態に関係なく一律で付与されている場合とそうでない場合があるので要確認です。
制度を利用しづらい(※意識的な部分も多い)
他にも、産前産後休業を取得しにくいという声も多く頂きます。
ただ、非正規だと取得できないわけではなく、むしろ取得できるケースは結構あるのですが、自ら主張しにくいなどの理由で断念する方は多く、妊娠や出産を機に退職する人も少なくありません。
「人生、このままでいいのだろうか…」「これからどうしよう…」と悩んでいる方、自分が納得できる働き方や生き方が見つからない方は、こちらの記事に目を通してみて下さい。
非正規から正社員への転職を目指す人が気をつけること
1. 転職するならASAPで
正社員を目指すなら、自分の年齢が最も若い今が一番有利です。1年後より半年後、半年後より3ヶ月後、3ヶ月後より1ヶ月後、明日よりも今日のほうが、あなたの市場価値は高いと考えるべきでしょう。
事実、非正規社員から正規社員へ登用された人のうち、20代後半から30代前半の人の割合が約35パーセントと最も高いことが分かっています。そして年齢が上がるにつれて減少傾向にあることも。。
若い世代は比較的安い初任給でも働いてもらえることや未経験でもこれからの伸びしろの期待値(ポテンシャル)が高いこと、長く会社に勤めてもらいたいなどの理由から正社員で採用されやすいと考えられます。
非正規から正規を目指すなら『なる早で』転職活動を始めましょう。
2. 求人が増える時期を狙う
企業が中途採用の求人を最も多く公開する時期は「1〜3月」と「7〜9月」です。多くの企業が期首や期中という節目である4月と10月に合わせているためでもあります。正社員への転職を目指す場合は『チャンスが増えるタイミング』を意識して下さい。
余談ですが、次に求人数が増えるのが6月です。6月はボーナスを支給する企業が多く、ボーナスを受け取るタイミングでの退職者もいるため、この時期の求人も年間では比較的多い傾向にあります。
3. 人手不足の業界は狙い目
未経験から新しい業種にチャレンジしたい人は、人手不足の業界への転職を検討するのも賢明です。
慢性的に人手不足に陥っている業界は、即戦力ばかりを求めていても成り立たないことを知っています。そのため、未経験者でも“素養さえあれば採用する”という企業も少なくありません。
これまでに経験したことのない職種であっても、社会人として培ったノウハウを活かせる人手不足の業種を狙うことで、正社員への転職成功率を大きく上げられる可能性は十分ありますよ。
【正社員を目指す非正規社員向け】おすすめ転職エージェント5選
非正規から正規への転身を目指す場合、自力では“かなり難しい”のが実情です。
餅は餅屋ではありませんが、転職支援のプロを頼り、戦略的に転職活動しましょう。
今回は、キャリア支援のプロ目線で『正社員を目指す非正規社員向け転職エージェント』を5つ厳選致しました。
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dodaエージェントサービス
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dodaエージェントサービス
パーソルキャリアの「dodaエージェントサービス」は求人情報サービス・人材紹介サービスを提供する転職サイトです。
(※求人サイトと転職エージェントの両方のサービスが1つの転職サイトを介して利用できます)
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パソナキャリア
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Q.「強み/差別化は?」 A.「女性の転職を40年にわたってサポートしている(パソナグループは創業時から女性の就労支援を行い創業40周年を迎える)」 |
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パソナキャリア
全業種・職種を網羅した無料転職サポート「パソナキャリア」。オリコン顧客満足度調査(2019年〜2022年)「転職エージ
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また、現職の方も気軽に面談が受けられるよう、平日/土曜日は日中だけでなく夜間も面談対応してくれたり、転職活動のノウハウがつまったガイドブックをプレゼントしてくれたりと、求職者に寄り添ってくれる心遣いも嬉しいですよね。
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Spring転職エージェント
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Q.「差別化ポイントは?」 A.「派遣のお仕事サポート(オフィス派遣、エンジニア派遣)や就活エージェント(新卒向け)の支援サービスも充実」 |
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Spring転職エージェント
世界最大の総合人財サービス企業アデコグループが展開する転職エージェントブランド「Spring転職エージェント」。
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