こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、「マスクで相手の表情がわからない。オンライン会話のコツは?」というお悩みにお答えする内容となっています。
【相談】オンライン面談をしたがマスクで相手の表情がわからない。目線で相手の心理や気持ちがわかるようになりたい!
相談者:Tさん(30代・女性)
40歳を目前にして、在宅ワーク・テレワークが増え、そんな状況が続く中、私の家庭環境が大きく変わる出来事があったため、会社に相談して、ほぼ100%のテレワークにしてもらうことになりました。
さらに、時短でしか働けなくなり、正社員から契約社員に雇用形態を変えて頂き今に至っています。
実はつい先日、私のチームに中途採用で入ったばかりの若い男性(27歳)が入ることに。一応、私がチーム長なので(契約社員ではありますが、これまでの実績や上司の推薦でチーム長を続けています)、オンラインで面談することになったのですが・・・。
時間は1時間くらいでしたが、彼は出社していてマスクをして画面にいるため表情が見えなくて、感情が読みにくく、彼がどういう気持ちで私の話を聞いているのか全くわかりませんでした。
たまたま私が上司に呼ばれ(今後の方向性を確認するため)会社に行くことになり、ついでに彼(新人)とも改めて直接面談することになったのですが、その面談時もお互いマスクだったので、コミュニケーションがいまいち…。
マスクをしている時のコミュニケーションで頼りになるのは「目」だと思うのですが、彼はキョロキョロと落ち着かない時もありました。と思ったら、私の目をじっと見たり、私が見るとスッと目をそらしたりすることもあり、視線が定まらない印象を受けました。
一応私は直属の上司だし緊張しているのかなとも思いましたが、最後のほうになると少し慣れてきたのか、キョロキョロすることもなくなって、私の目を見ながら話してくれるようになりました。
話が長くなってしまいましたが、何が言いたいかと言いますと、マスクをつけたままのコミュニケーションが私はかなり苦手なのです。もともとコミュニケーションが得意なほうではないのですが、マスクで表情がわからないと、もっとわからないので困っています。
相手の目の動きで何がわかるのか、お互いにマスクをしたまま会話をする時の視線の使い方などを教えてほしいです。よろしくお願いします。
ご相談ありがとうございます!
それでは早速ご回答させて頂きますね。
「WELLCAREER lab.」からのアドバイス
視線がなかなか定まらない人の心理
例えば、仕事であれば「プレゼン」や「会議」、プライベートであれば「お見合い」や「初デート」など、特に初対面だったり、目上や重要な取引先の相手と向き合うような場面では「目線のやり場に困る」という人が結構います。
ボーッと一点を見つめていたかと思えば、急にキョロキョロと周囲を気にし始めたり、目を泳がせながらうつむいたと思ったら、突然天井を仰いで語り出すなど、視線が定まらない人は少なくありません。
対人関係に不安を抱えている可能性も
目の動きがぎこちない人は、対人関係に不安を抱えている場合があります。相手の顔色や反応に過敏になっているため、無意識のうちに、自分の視線の行方が気になってしまうのです。
例えば、職場でたまたま同僚と目が合ったとしても、特に用がなければ自然に視線をそらすものです。ところが、対人関係が得意でない人ほど「ここで視線を外すのは失礼に当たるのではないか」などと考えてしまい、視線をロックさせてしまうのです。
また、相手と目が合いそうになると「ここで目が合うと視線を外すタイミングがわからなくなる」というリスク回避意識が働き、慌てて目をそらす人もいます。いっこうに目を合わせようとしない人は、目線・視線の使い方に自信がなく、目が合った後どうしたらいいかわからない恐怖が強いのかもしれません。
いずれにしても、対人関係に何らかの不安を抱えている可能性がある人と会話をする場合は、相手の視線や目の動きを確認しながら、相手をリラックスさせるような配慮も必要になってくるでしょう。
緊張や動揺は目の動きに出やすい
過度な緊張や不安がある状態、動揺を隠せない時などに、人の目は泳ぎやすく視線が定まらなくなります。そのため、目を閉じて深呼吸をすることで自分を落ち着かせようとするのです。
初対面の相手と会って話す時は、たいてい緊張や不安があるものです。そのような心理状態の時に、自分の素をさらけ出し、本心をオープンに打ち明ける人はそうそういません。
相手の目を見て、視線がぎこちないと感じた時は、対人関係能力に自信がない、あるいは、過度な緊張や不安がある可能性を察し、相手をリラックスさせることに努めましょう。
Tさんは上司という立場にあるので、部下と会話する時はよりいっそうの配慮を心がけたほうがよいかと思います。
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マスク会話は「目が9割」
マスクをして会話する場合、相手はこちらの“目つき”を重要な指標として見ています。聞き手が厳しい目つきをしていれば、それだけで身構えてしまいます。
「目は口ほどにものを言う」と言いますが、マスク会話がマナーになっている今、相手をリラックスさせるかどうかは、いかに“感じのいい目つき”で相手の話を聞けるか・話せるかがポイントになるでしょう。
“優しくて感じのいい目”の作り方
せっかくなので、“感じのいい目”についても考えてみましょう。
簡単に実践できて効果的な方法は、マスクの下を笑顔にすることです。
マスクで見えないからと空笑いではいけません。顔の筋肉は連動しています。マスクの下でも口角を上げることを意識すると、笑顔の時に見られる自然な目の形をつくることができますよ。
ただし、相手が真剣に悩みやコンプレックス等を打ち明けてきた場合は、マスクの下を真剣な表情に変えて下さい。この時、眉間にシワを寄せないよう気をつけるのがポイントです。
目を合わせる時間とそらす時間を意識する
相手と目を合わせる時間は、1〜3秒間程度がベターです。
例えば、たわいもない話をしている時は1秒ほど、興味深い内容の話題であれば2〜3秒ほどを目安に相手と目を合わせるといいでしょう。
また、自然に目をそらすことも大切です。目をそらす時間は10秒間前後がちょうどいいと思います。1〜3秒ほど相手の目を見たら自然に10秒ほどそらす、これを繰り返すイメージです。
自然にできるようになれば、早い段階で相手をリラックスさせることも可能です。うまくいけば秘密を打ち明けてくれるかもしれません。ぜひ、目を上手に使ったマスク会話を積極的に試してみて下さい。
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