こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、パーソナルなご相談「転職しなければならない危機的状況にいるのに、自信も気力もありません…」に回答する内容となっています。
【転職相談】相次ぐ事業部門の撤退・縮小…。近いうちに自分の居場所もなくなります。
相談者:クスクスさん(40歳・女性)
この2年ものずごい勢いで事業部門の撤退や縮小があり、もはや他人事ではなく、私のいる部署もその煽りを受けてそろそろ…という状況です。
このまま今の会社にいても間違いなく近いうちに自分の居場所はなくなるだろうと思います。
会社がどんどん小さくなってくると、自分がやっている仕事が否定されているように感じます。
転職しなければならない危機的状況にいるのは理解しているのですが、自信もありませんし、気力もありません。
「どうしよう、動かなきゃ…」と思いつつ時間だけが過ぎ去っていきます。
ご相談ありがとうございます!
それでは早速ご回答させて頂きますね。
撤退・縮小、M&A、倒産…。乗り越えるには?
日本のみならず世界で未曾有の事態が起こり、これまでの働き方も激変しました。
倒産した企業も多いです。倒産は免れたとしても、テレワークが普及し、オフィスを手放す企業も増えました。
今後の備えとして固定費を抑え、ピークを脱した今でも、拡大路線になかなか踏み切れない企業がなんと多いことでしょう。
事業部門の撤退や縮小、あるいはM&Aのような吸収合併なども常に行われているのが実情です。
また、露骨なリストラを避けようと、代わりに早期退職制度など、自主的に退職を促す巧妙なやり方も多く見受けられます。
厳しい言い方に聞こえるかもしれませんが、今は“それが普通”なのかもしれません。
ただ、このような状況に直面した場合、クスクスさんと同じように、自分の存在意義を見失ってしまったり、自信や気力を失ってしまう方も少なくありません。
乗り越えるためには、今の状況をチャンスと捉え、新しい仕事人生を切り開くエネルギーに転換する必要があります。
キャリア相談窓口 狭くなっていた視野が、広がる。 さらに詳しく> ご予約> ぴよお ご相談ありがとうございます! それでは早速ご回答させて頂きますね。 半年以上転職が決まらな[…]
ピンチをチャンスと捉える思考
自信も気力もない今の状態で転職の勇気を持つことは大変なことかもしれません。しかし、近いうちに居場所がなくなることが予想できているなら、転職を避けることは出来ません。
そこで、40代後半のRさんの例をご紹介したいと思います。(勇気を与えられることを願って!)
Rさんは、新卒入社して25年間勤めた会社が倒産し、初めての転職活動をすることになりました。
これまでずっと対面サービス「B to C」の事業に携わってきましたが、この危機を何とかせねばという覚悟で「B to B」の事業を主力とする企業への転職を見事成功させたのです。
そんな彼女が私に言った言葉が印象的でした。「CがBに変わっただけで、本質は変わらない。私の強みは生かせます!」「Bと通じて、最終的にはCに届く。そんなふうに都合よく考えています」と言って笑う姿に、かっこいいと思いました。
キャリア相談窓口 狭くなっていた視野が、広がる。 さらに詳しく> ご予約> ぴよお こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。 長時間の立ち仕事でもある接客業や、成果を追い求めてがむしゃらに[…]
不可抗力による転職で大切な3つのこと
やむを得ず転職しなければならない場合を、私は「不可抗力による転職」と勝手に呼んでいます。
こういう時にこそ大切な3つをお伝えしておきますので覚えておいて下さい。
- 考え方のチェンジ
新しい仕事人生を始めるチャンスと捉え、未経験や異業種の分野を除外せず視野を広げましょう。 - 情報の把握
転職の不安(自信がない状態)は情報不足によるところも大きいです。可能性や選択肢を広げるためにも多方面から情報を集めましょう。こんな仕事もあったのか!というお宝情報もあるはずです。 - 生活費の確保
日頃から貯金や投資をしてある程度の蓄えがあると、少しくらい無職期間が予想される状況に陥っても不安に呑み込まれなくて済みます。貯金がないという方は、万が一に備えて、親の支援などが受けられるか事前に確認しておきましょう。
未経験・異業種への転職はやめとけ?
転職する場合、大きくわけて2つの道があります。
一つは、これまでと同じ業界や業種に転職すること。もう一つは、これまでとは異なる分野への転職です。
あくまでも一般論ですが、異業種・未経験の分野へ転職する場合、年齢が高くなるにつれてハードルも高くなります。
求職者自身も無理だと最初から諦めてしまいがちです。
しかし、異業種・未経験の分野であっても、実は“これまでの経験が生かせるケースは結構ある”んです。
これまで何人もの転職経験者を見てきましたが、「まったく関係ないと思っていた自分の経験がこんな形で生かせるとは思ってもいませんでした」という声をよくお聞きします。
「これまでの経験は異業種では生かせない」という説は、チャレンジせず諦めてしまった人たちの言い訳に過ぎないと、私は思います。
転職支援のプロと一緒に仕事探しをすれば、これまでの経験が応用できて、より自分に合っている仕事、楽しい・好きと感じられる分野が見つかるかもしれません。
クスクスさん!今の段階で自信は必要ありません。新しい仕事人生を切り開こうとするほんのわずかな勇気だけで大丈夫です。
視野を広げて可能性を探ってみて下さい。応援しています!