こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
転職活動には大きく分けて二つの方法があります。
- 退職してから活動する
- 退職する前に活動する
一つは、今の会社を辞めてから新しい仕事を探すやり方。もう一つが、今の会社を辞めずに働きながら転職活動も進めるやり方です。
働きながらの転職活動はスケジューリングが難しく、在職中ならではの悩みも出てきます。
後でトラブルになって困ることがないように十分な情報を集めてから始めましょう。
転職活動全体の流れ
まずは転職活動全体の流れについて理解しましょう。
- 自己理解、企業理解
↓ - 書類選考、面接
↓ - 内定獲得、現職の退職処理、内定先の入社手続き
STEP1は自己分析や企業情報の収集といった事前準備。STEP2が書類や面接などの選考期間。STEP3が内定獲得後の退職処理と入社までの手続きです。
ポイント①「転職活動に使える時間が少ない」
通常の業務をこなしながら情報収集や面接の時間を確保することは容易ではありません。
先ほどお伝えしたおおよその期間3ヶ月〜6ヶ月間は、平日の仕事後や休日などが転職活動で潰れてしまうことを覚悟しておく必要があります。
さらに、面接が入るとそれだけでは間に合わず、有給休暇を取得して対応するケースも出てきます。
一人で自分に合った企業探しをするには多くの時間が必要になります。プロに任せれば、あなたの希望に合った求人を絞り込んで紹介してくれるため、それだけで大幅な時短となるでしょう。
また、あなたの代わりに担当アドバイザーが業界や企業の情報を収集してくれます。自力では絶対に掴めない現場の実態や内部情報に至るまで教えてもらうことができるため、企業選びに失敗したくない方は活用すべきです。無料ですし。
利用してみれば実感できると思いますが、想像以上に時間の節約になります。活動自体の精度も上がりますし、失敗のリスクも大きく抑えることができます。働きながら転職を成功させた人の多くが積極的に活用していますので、ぜひご検討下さい。
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ポイント②「いつ誰に転職を打ち明けるか」
転職活動の悩みとしてフォーカスされることは少ないですが、実は悩ましい問題が潜んでいます。
特に悩ましいのは、誰にどのタイミングで転職活動のことを打ち明けるかという問題です。
確実に内定がもらえた段階で報告したいという人も多いと思いますが、そう上手くはいかないものです。なぜなら、選考期間の中で頻繁に有給休暇を取得することになると仕事で周囲に迷惑をかけてしまうこともあるからです。
同僚には少し早めに転職活動のことを打ち明けるという選択もありますが、上司に報告する前にこれをしてしまうと、自分が報告するより前に上司の耳に入って心象を悪くするリスクもあります。
退職までの期間は今まで以上に仕事を頑張って結果を出そうという気持ちを持つようにしましょう。
今が疎かになっていなければ有給休暇を取ることについても周りの理解が得られます。間違っても仕事中に求人サイトばかり見ているようなことがないようにして下さい。
ポイント③「なぜ今の会社を退職する必要があるのか」
働きながらの転職活動は面接で有利になると考えられています。
なぜなら、「計画性がある、仕事と並行して転職活動ができる管理能力がある」と評価されやすいからです。
まだ現職を退職していない(退職予定者)ということもあり、応募先企業の採用担当者は「なぜ今の会社を辞める必要があるのか、なぜ次の会社に私たちの会社を選んだのか」を確認してきます。聞かれたらバッチリ答えられるようにしておきましょう。
採用担当者が面接で退職理由について尋ねる時、求職者が自社で今以上に活躍したいという熱意・情熱、ビジョンを持っているかどうかを見ています。
それらが明確でない人は、「今の会社への不満だけで動いている、転職がゴールになってしまっている」と判断されかねません。
面接官が採用したいと思っているのは前向きで意欲的に働いてくれる人財であることを忘れないで下さい。
- 今の会社と応募先企業の仕事内容の違い
- 応募先企業が求職者(あなた)に求めていること
- 今の会社でできないことが応募先企業でならできる可能性があるか
- 今の会社では見えなかったキャリアパスが応募先企業では見えるか(昇進や昇給なども含めて)
- 1年後、3年後、5年後、10年後のなりたい自分と、なるためのキャリアプラン(具体的であればあるほどいい)
ポイント④「内定を獲得した時こそ慎重に」
多くの人は内定を獲得して、長い転職活動もやっと一息つけると感じます。ですが働きながらの転職において、内定獲得から実際に入社するまでの期間は非常に慎重に進めなくてはなりません。
内定が出たからといって飛びついて入社を即決しないようにしましょう。
浮かれず、最後まで気を抜かないで下さいね!
内定通知があった後に渡される雇用契約書(勤務条件等が記載された契約書)を隅々まで読んで確認した上で判断する必要があります。なぜなら、今の会社のほうが実際には条件が良かったという大どんでん返しもあり得るからです。
さて、入社を決めたら次は退職日と入社日の決定に進みます。
退職日の設定は周りに迷惑をかけないように十分な引継ぎの時間を取ることを忘れないで下さい。「立つ鳥跡を濁さず」を心掛けましょう!
「立つ鳥跡を濁さず」の例え
退職する者は、仕事で関わる人たち全て(上司・同僚・取引先・お客様など)に迷惑がかからないように整えてから退職しなければならない。(出典:コトバンク)
今後の仕事人生の中で、今の上司や同僚とどのような関わりを持つか予想はできません。巡り巡って再び協力し合うことはよくある事です。
円満に退社できるよう、今の職場に配慮した退職日を設定しましょう。
【まとめ】働きながら無理なく転職活動する為のポイント4つ
- 時間の使い方「転職エージェントを活用する」
- 現職への配慮「今の仕事を精一杯頑張る姿勢を見せる」
- 面接対策「今の会社ではなく応募先企業でなければならない転職理由を考える」
- 内定獲得後から入社までの心得「浮かれず、最後まで気を抜かない」
働きながらの転職活動は時間、体力、気力との闘いです。
疲れると仕事が疎かになったり、選考で何かミスをしたりと、望まない結果を引き寄せてしまうこともあります。
ミスやトラブルを避けるためにも、本記事の内容を参考にしつつ、心構えをした上で転職活動に臨むようにしましょう。