こんにちは、キャリアコンサルタントのぴよおです。
本記事は、次のようなお悩みを抱えた女性に役立つ内容となっています。
- 同世代の女性たちと比べて自分の人生が劣っているように感じて心が晴れない
- 自分の人生に希望を見出すことができない
- 他人を羨んだり、自分を責めたりして苦しい
【相談】他人を羨んだり、自分を卑下したりするのが癖になっている。毎日モヤモヤ悶々として心が晴れる日がない。
相談者:EEさん(36歳・女性)
私の人生はどうしてこんなにダメダメなのか、毎日のように自分を責めています。
同世代の友人は結婚して子供もいるのにどうして私だけ今だに独身なのだろう。
30代なんてまだまだ働き盛りだと思うし、未婚で子供がいるわけでもないので特に時間の制約もないし、それなのに私は派遣社員…。どうして私は非正規から抜け出せないのだろう。
同年代の女性と比べて圧倒的に少ない貯金。お金がかかる趣味もないですし、自分以外にもお金がかかる家庭持ちでもない独り身の状況なのに、全然お金が貯まらないのは何故だろう。
などと、同じような悩みを毎日ぐるぐる頭の中でこねくりまわしている感じで、心が晴れる日がありません。毎日モヤモヤ悶々としながら過ごしています。
これからの自分のキャリアを考えようとしても、自分にはハンディキャップがあるようにしか思えなくて、結局同じ悩みをぐるぐる考えるだけで何の解決にもなりません。
他人を羨ましいなと思ったり、どうして自分はダメなんだと責めたりして、そんな思考が癖になっている気がします。幸せそうな同世代の女性たちと私は何が違うのでしょうか。そういう星のもとに生まれたと諦めるしかないのでしょうか。
「WELLCAREER.lab」からのアドバイス
他者と自分を比べてしまうのは仕方ない
「同世代の女性たちと比べる」という行為には、良い面も悪い面もあります。
仕事と家事育児を両立させようと懸命に励む姿を見て、自分が独身であることのメリットを実感したり、もう少し私も頑張れそうだと思えることもあります。一方、家族(夫や子供など)っていいなと羨んだり、自分は孤独だなと感じることもあります。
良い面を享受できているうちは良いのですが、比べることが癖のようになってしまうと、比べることが悪いほうへ働く傾向があるように思います。EEさんが、どうして自分はダメなんだろうと責めてしまうのも、比べることの悪い面が強く出ているためでしょう。
他者と自分を比べてしまう要因は、育った家庭環境、勉強と遊びを学んだ学校環境、社会を知った職場環境、その時代背景など、様々あります。それゆえに、つい比べてしまうのは、仕方のないことでもあるのです。
どうせ比べるなら入れ替わったつもりで
比べてはいけないと考えるのではなく、どうせ比べるなら「その人(比べる相手)の身になってみる」ことが重要であると思います。
充実しているように見える人も、活躍しているように見える人も、経済的に恵まれているように見える人も、必ずその人なりの悩みを抱えているものです。苦しみかもしれませんし、悲しみかもしれません。あるいは、とてつもなく大きなストレスを抱えている可能性もあります。
EEさんが「あの人はいいよなあ」と羨む相手と全く同じ状況に身を置いたとしても、今のEEさんの悩みとは種類も質も異なる悩みや苦しみが必ずあるものです。悩みの深刻度で言えば、今のEEさんの悩みの比ではないかもしれません。
「みんなしんどい」を知る
年商数億円から数十億円クラスの女性社長からご相談をいただくことも何度かありましたが、会社がどれだけ順調に売上を伸ばしていても、経営者の心には常に不安や恐怖、多くの苦悩が見受けられました。従業員とその家族を養っていく責任と重圧など、自分がトップであるがゆえに弱音を吐く人が周りにいない孤独感を抱えていたりするのです。
優しい旦那さんと可愛いお子さんに囲まれて幸せそうに見えても、子供が不登校になってしまい、仕事をセーブしなければならず、人生が少しずつ狂っていくことにひどく悩んでいる女性もいます。
いずれにしても、一見すると自分よりも恵まれていて幸せそうに見える人にも、実は多くの苦悩があって、外から見るよりもずっとずっとしんどい思いをしていることも少なくありません。
目の前のことだけに集中してエネルギーを使う
羨ましいあの人と入れ替わっても、人生の苦悩は必ずついて回ります。そういうことですから、他者と自分を比べて羨んだり、自分はダメだと落ち込んだりしても何の意味もなくて、ただ自分のエネルギーを浪費しているだけということになります。
幸せそうな同世代の女性たちとEEさんは何が違うのか。いいえ、何も違いません。
みんなそれぞれいろんな苦悩を抱えて大変なのですが、そう見せないようにしている人は、試行錯誤しながらどうにか折り合いをつけようと努めているだけなのだと思います。
折り合いをつけると、目の前のことだけに集中してエネルギーを使えるようになるものですよ。